BLIS K12®とBLIS M18®の違いとは?研究からわかる特徴を比較
近年、口腔マイクロバイオームへの関心が高まる中、**BLIS K12®とBLIS M18®**という2つの口腔由来プロバイオティクスが世界中で研究されています。
どちらもStreptococcus salivarius由来の菌株ですが、同じ菌ではありません。
研究が進むにつれ、それぞれ異なる部位で異なる特徴を持つことがわかってきました。
この記事では、BLIS K12®とBLIS M18®の違いについて、最新の研究をもとにわかりやすく解説します。
目次
- BLIS K12®とBLIS M18®とは
- 共通点
- 違い① 定着しやすい部位
- 違い② 研究されているテーマ
- 違い③ 2026年最新研究
- K12®とM18®は競合ではなく補完関係
- まとめ
- DOROSCRUBが提案する「MUD GROOMING™」
- あわせて読みたい
- 参考文献
BLIS K12®とBLIS M18®とは
BLIS K12®とBLIS M18®は、どちらも人の口腔内から分離されたStreptococcus salivarius由来の菌株です。
ニュージーランドのBLIS Technologies社を中心に研究が進められており、現在では世界40か国以上でオーラルプロバイオティクスとして利用されています。
どちらも口腔マイクロバイオームに着目した研究で広く知られていますが、それぞれ研究対象や特徴は異なります。
共通点
BLIS K12®とBLIS M18®には、いくつかの共通点があります。
- 人の口腔内から分離された菌株
- Streptococcus salivarius由来
- オーラルプロバイオティクスとして研究されている
- 口腔マイクロバイオーム研究の対象となっている
- 世界中で査読付き論文が発表されている
どちらも「口腔環境全体を考える」という近年のオーラルケア研究を代表する菌株です。
違い① 定着しやすい部位
現在の研究では、それぞれ定着しやすい部位が異なることが報告されています。
BLIS K12®
BLIS K12®は、
- 咽頭
- 上咽頭
- 扁桃周辺
など、口の奥に近い粘膜で研究が進められています。
BLIS M18®
一方、BLIS M18®は、
- 歯面
- 歯ぐき
- 歯周周囲
など、歯や歯ぐきに近い環境との関係について研究されています。
つまり、両者は口の中でも異なる場所を対象とした菌株と考えられています。
違い② 研究されているテーマ
研究テーマにも違いがあります。
BLIS K12®
現在は、
- 咽頭環境
- 上気道
- 粘膜免疫
- 呼吸器との関係
などについて多くの研究が発表されています。
BLIS M18®
一方でBLIS M18®は、
- 歯
- 歯ぐき
- バイオフィルム
- 口腔内pH
などとの関係について研究が進められています。
違い③ 2026年最新研究
2026年には、それぞれ新しい研究成果が報告されました。
BLIS K12®
新たに報告された研究では、
- 抗菌薬耐性遺伝子の発現に関する研究
- 呼吸器感染後の免疫応答に関する研究
が発表されました。
これらの研究では、BLIS K12®が口腔や呼吸器の微生物環境との関係について、さらに理解が深まる結果となっています。
BLIS M18®
BLIS M18®では、
- 放射線治療による口腔粘膜炎
- 口腔バイオフィルムのpH
に関する新しい研究が発表されました。
特に、放射線治療中の患者を対象とした臨床研究は、BLIS M18®として初めての報告として注目されています。
K12®とM18®は競合ではなく補完関係
以前は、
「K12®とM18®はどちらが良いのか」
という考え方もありました。
しかし近年では、そのような比較ではなく、
それぞれ異なる部位で異なる役割について研究されている菌株
という考え方が一般的になっています。
BLIS Technologiesでも、
- K12®は咽頭・上気道
- M18®は歯・歯ぐき
というように、それぞれの特徴を生かした研究が進められています。
つまり、
競合する菌ではなく、お互いを補完する菌株
という考え方が広がっています。
まとめ
BLIS K12®とBLIS M18®は、どちらも口腔由来プロバイオティクスですが、研究されている部位やテーマには違いがあります。
K12®は咽頭や上気道との関係、M18®は歯や歯ぐきとの関係について研究が進められています。
2026年には、それぞれ新しい研究成果も報告され、口腔マイクロバイオーム研究はさらに発展を続けています。
今後も新たな知見が期待される分野として注目されています。
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参考文献
- Hale JDF, Burton JP, Tagg JR, et al. Beneficial modulation of human health in the oral cavity and beyond using BLIS-producing probiotics. Frontiers in Microbiology. 2023.
- Huang XT, et al. Effectiveness of Streptococcus salivarius probiotics on alleviating radiation-induced oral mucositis via inflammatory and microecological modulation. Frontiers in Immunology. 2026.
- BLIS Technologies. Clinical Studies.
https://blis.co.nz/clinical-studies/
注記
本記事は、公開されている学術論文およびBLIS Technologiesが公開する科学資料をもとに、BLIS K12®とBLIS M18®に関する研究動向を紹介することを目的として作成しています。掲載内容は研究報告に基づく一般的な情報であり、特定の食品・成分・製品の効果や効能を示すものではありません。研究は現在も進展しており、新たな知見が継続的に報告されています。なお、口腔の状態や気になる症状がある場合は、歯科医師などの専門家にご相談ください。