私たちの口の中には700種類以上の細菌が存在するといわれています。
それらの細菌は互いにバランスを保ちながら口腔環境を形成しており、この細菌の集まりを口腔マイクロバイオームと呼びます。
近年では、この口腔マイクロバイオームが、口臭や歯ぐき、虫歯だけでなく、全身の健康とも深く関わることが明らかになり、多くの研究が進められています。
その研究の中で世界的に知られている菌株が、BLIS K12™とBLIS M18™です。
本記事は、BLIS Technologies社が公開している資料および査読付きの公開論文をもとに作成しています。
BLIS™とは?ニュージーランド発のオーラルプロバイオティクス
BLIS™は、ニュージーランドのBLIS Technologies社が開発したオーラルプロバイオティクスです。
健康な人の口腔内から発見された善玉菌「Streptococcus salivarius」を活用し、口腔マイクロバイオームをサポートすることを目的として研究・開発されています。
現在までに世界各国で数多くの臨床研究が実施されており、口腔ケア分野で広く研究されている菌株です。
BLIS K12™とは?口臭・のど・上気道の研究菌株
BLIS K12™は、Streptococcus salivarius K12という菌株です。
口腔内へ定着することが確認されており、主に口臭・のど・上気道・中耳炎などに関する研究が数多く報告されています。
主な研究テーマ
- 口臭
- のどの健康
- 扁桃炎
- 上気道の健康
- 中耳炎
- 口腔内への定着
- 免疫応答
小児から成人まで幅広い対象で研究が行われており、現在も新しい研究成果が報告されています。
BLIS M18™とは?歯・歯ぐき・プラークの研究菌株
BLIS M18™は、Streptococcus salivarius M18という菌株です。
主に歯・歯ぐき・プラーク・虫歯リスクなど、口腔環境の維持に関する研究が進められています。
主な研究テーマ
- 歯垢(プラーク)
- 歯ぐき
- 歯肉炎
- 歯周環境
- 虫歯リスク
- 口腔内pHバランス
歯科分野を中心に多くの臨床研究が行われています。
BLIS K12™とBLIS M18™の違いを比較
| 菌株 | 主に研究されている分野 |
|---|---|
| BLIS K12™ | 口臭・のど・扁桃・上気道・中耳炎・口腔環境 |
| BLIS M18™ | 歯・歯ぐき・プラーク・歯周環境・虫歯リスク |
どちらも健康な人の口腔内から発見された菌株ですが、それぞれ異なる分野で研究が進められています。
よくある質問(FAQ)
Q. BLIS K12™とBLIS M18™は何が違うのですか?
A. BLIS K12™は主に口臭・のど・上気道に関する研究が多く、BLIS M18™は歯・歯ぐき・プラークに関する研究が中心です。どちらも同じStreptococcus salivarius種の善玉菌ですが、研究分野が異なります。
Q. オーラルプロバイオティクスとは何ですか?
A. 口腔内の善玉菌を活用して口腔環境をサポートすることを目的としたプロバイオティクスの一種です。腐敗菌やウイルスに対する小豌物質(BLIS)を産生する菌株が研究されています。
Q. BLIS™は日本でも研究されていますか?
A. BLIS Technologies社はニュージーランドの企業で、主に英語圈で研究が進められています。日本国内でも口腔マイクロバイオーム研究の関心が高まりつつあります。
これまでに報告されている主な研究
口臭
BLIS K12™では、口臭の原因となる口腔環境に関する研究が数多く行われています。
のど・扁桃
BLIS K12™は、子どもから成人までを対象に、のどや扁桃に関する臨床研究が実施されています。
中耳炎
小児を対象とした研究では、中耳炎に関する報告も数多く発表されています。
歯ぐき
BLIS M18™では、歯ぐきの健康維持に関する研究が行われています。
プラーク
歯垢(プラーク)の形成や口腔環境との関係について研究されています。
虫歯
BLIS M18™は、虫歯リスクに関する研究でも広く知られている菌株です。
2026年に公開された研究
2026年には、新たな研究として
- BLIS K12™と中耳機能
- BLIS M18™と放射線治療に伴う口腔粘膜炎
に関する報告も追加されました。オーラルプロバイオティクス分野では、現在も世界中で研究が続けられています。
今後も研究が進むオーラルプロバイオティクス
口腔マイクロバイオーム研究は近年急速に発展している分野です。BLIS K12™・BLIS M18™は、その中でも多くの臨床研究が蓄積されている菌株として、世界中の研究機関で研究が続けられています。
DOROSCRUBでは、今後も公開されている研究や科学的知見を参考にしながら、口腔環境に関する情報をわかりやすくお届けしていきます。
参考資料
- BLIS Technologies「BLIS K12™ One-Pager」
- BLIS Technologies「BLIS M18™ One-Pager」
- BLIS Technologies「BLIS Bibliography Summaries(July 2026)」
- PubMed掲載論文